マイホームを建てて後悔した人の失敗エピソードを調査してみた
2020年01月22日マイホームを建てる場合、その多くは成功しますが、中には失敗して後悔する方もいます。マイホームで失敗する原因はローン返済に関することや老朽化を甘く見たことが原因の場合があります。ライフスタイルの変化に対応できなかったり、近隣住民とのトラブルが失敗の原因であることもあるのです。
ローン返済で失敗する場合は収入見込みが狂うケースがあります。終身雇用は制度的に限界を迎え、一度雇用されても長期に収入が保証される時代は終わりました。収入が途絶えれば、ローン返済は滞ります。他に何らかの収入が得られれば、リスケジュールなどの措置を期待できますが、それがダメな場合は、債権者が担保不動産の競売を申立てを行うことで、家を手放さなければならなくなります。
マイホームの失敗では、老朽化が予想よりも早いケースがあります。特にローコスト住宅や軒の出の短い場合など、想定外の老朽化が進むことがあるのです。住宅で劣化しやすい部分としては、屋根や外壁が挙げられます。また、本瓦以外のスレート系の材料を葺いた屋根や、タイル以外のペンキ仕上げの外壁は、劣化が早くなることもあります。内部結露により、構造部材が劣化することもあるのです。内部結露は断熱材が不十分だったり、壁の気密性が無かったり、換気が不十分な場合に起きる可能性があります。
木造ではシロアリ被害が予想されます。シロアリは温暖な地域で発生しやすく、特に水漏れ箇所の木部に住みつく傾向があるのです。木造住宅は新築時にシロアリ対策を行うと共に、常に乾燥を維持するようにメンテナンスしなければなりません。不慮の災害に対しては保険をかけておくことで、リスクヘッジをする必要があります。
近隣住民とのトラブルは、予想できないものです。一見親切に見える人でも、突然変わる場合があります。とは言え、ほとんどの日本人は良い人のはずです。関係を壊すのは日常的な付き合いの希薄さである場合が多いので、あいさつや町内会の行事などは欠かさず参加しておくことが大切です。学校等でのいじめの問題や引きこもりなどの社会問題に遭遇する場合もありますが、社会全体で解決する姿勢が大切です。
ライフスタイルの変化で失敗するケースには、高齢化の問題があります。高齢化により段差が邪魔になったり、1階に洋間がなかったりすると、その時に後悔します。そうならないためには新築時点で高齢になった場合の使い方をイメージすることが必要なのです。さらに、マイホーム購入に当たっては、予想できるライフスタイルの変化に備え、長く使える住宅をつくる努力が求められます。